いじめを解決するためのステップ


◆学校とのいじめを解決交渉

「いじめ解決のステップ」で一番大切なことは、保護者が子供を守る覚悟を固めることです。

そして担任に相談。担任に指導力があれば解決しますが、解決しない場合は、学年主任⇒校長⇒教育委員会、最後は第三者機関等の順で申し入れを行うことです。

お母さんには、A君が「いじめを受けた経過」をまとめてもらっていたので、私が第三者機関の立場で校長宛に、お母さんの要望を反映させた「教育者として、いじめを解決してほしいというお願いと、学校に対する具体的要望」を書き上げました。

学校への要望書提出の際には、私も同行しようと思っていましたが、お母さんは自らが一人で面会し、3月18日に校長先生に提出しました。

校長先生は、いろいろ話を聞いてくださったようですが、後で要望書も読んでおくとの解答でした。

翌日、校長先生は再度事情を聴く場を設けてくださり、いじめた生徒に謝罪を設ける場をつくること、再発しない具体的な処置もしてくれることになったのです。

当初、「謝ってもらわなくてもよい」と相手方に伝えてしまっているので、お母さんも、そこをどう言ったらいいかという相談もありました。

私は、暴力で登校拒否寸前になっていることや、相手から自宅に電話があったり、訪ねてきたりしている状況が続いているので、謝罪はしてもらわないと解決しないとアドバイスしました。

最後に、一つだけ不安だったのは、謝罪の場が、話し合いの場になってしまい、「いじめられた側も悪い」と相手側が言ってこないかということです。

要望書には、そうならないように、「暴力と脅しの事実」に対して謝罪してもらうことを加えました。

いじめ解決のノウハウを持つ「団体」からの協力もいただいたことで、当日は相手側も謝罪し、スムーズに終わることができたとお母さんから報告がありました。

「学校に来ないと殴る」とA君を脅していたC君は、B君から言われてやったことで悪気はなかったと語ったそうです。

C君にとっても、これでいじめに加担させられるしがらみから解放されることになったのではないかと思います。

学校側は、指導力のある先生を担任にすること、いじめた生徒と階を別にすること、同じマンションの面倒見の良い子を紹介して登下校できるようにすることなど、再発防策を打ってくれることになりました。

いじめた側からの謝罪を受けることで、お子さんも笑顔が戻り元気に部活にも出るようになったそうです。ただ3ケ月、半年は、注意してくださいとお母さんに伝えました。

こうして1月初めに相談を受け、3月25日、解決することできたのです。

◆いじめた側の生徒の指導

いじめを解決できたとホッとした時、私の心にA君へのいじめを扇動していたB君の気持ちが飛び込んできました。

これまでB君は、学校で友達がおらず孤独な気持ちがあったのだろう。それで自分よりも弱そうなC君を子分にして、転校してきて間もないA君も子分にしようとしたのです。

だからA君を呼び出したり付け回したりしていたわけです。そういう方法でしかコミュニケーションを図れなかったのでしょう。

おそらくは親子関係にも何らかの問題を抱えているはずです。B君に関しても誰かがしっかりと相談に乗り、指導してあげなければならなかったかもしれません。

私もそこまではできませんでしたが、とにかくいじめる側の生徒の適切な指導といじめられている生徒の心のケアも含め早期解決をしてあげなければなりません。

そうした教育界になることを切に望みます。





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